心が ゆさぶられる絵本

絵本「あやとユキ」              切ない虫との思い出

こころゆさぶる絵本がよみたい!

「あやとユキ」絶対おすすめ

少しせつない虫と女の子の物語を紹介します。こどもが大好きで何度も何度も開いた絵本なのです

「あやとユキ」

いながきふさこ 作 

青井芳美 絵

あらすじ

戦争がはじまって、いなかのおばあちゃんちに疎開にきた、あや。すこし心細い生活の中、おばあちゃんがお世話しているカイコたちに出会います。

お世話をしているうち、気になるかわいい、小さなあるカイコ。

「ユキ」と名付けて毎日、かわいがります。カイコとの言葉のない優しい静かなふれあいが、あやの心をいやします。

でも、そんなある日・・

・虫(カイコ)との優しいふれあいが心をいやし、こころをゆさぶる

・虫が苦手でも、きっと共感できるストーリー

・美しい色彩と心にしみる文章で見事に賞を受賞した名作

この物語の素晴らしいところは、あやの気持ちがすんなり入ってきて、カイコとふれあっている臨場感があります。文章の巧みさと、優しい絵の両方で、絵本を開いた人をとりこにしてしまうのです。

第27回ニッサン童話と絵本のグランプリ童話部門最優秀賞を受賞したわけが、すぐにわかりました

この絵本を読んだとき、ちょうど上の子が虫が大好きでたまらない時期で、とても女の子の気持ちに共感できたようでした。虫が好きでたまらない時期って とても限られていて貴重な時間です。

だんだん大きくなると他にもいろいろ楽しいこと、面白いことが増えます。徐々に虫を大好きでたまらなかった気持ちを忘れていってしまう気がするのです。

一応、いまでも上の子は虫が好きですが、昔のように熱中することはなくなりました。

もちろん、それは、成長のあかし。いいことですが、同時に親は寂しくなるのものですね。

この物語のあやは成長して大人になります。

最後の物語のしかけに 感動するばず!ぜひ、一度読んでみてくださいね。素敵な絵本なのです。


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