もっともっと注目されるべき土偶図鑑
皆さん、土偶に興味ってありますか?いやいや、小学校や中学校の縄文時代の歴史で習ったけど、そこまで興味ない、昔の人が作った人形みたいなものでしょ・・。っていう方多いと思います。
でも、この図鑑をみたら、その考えがひっくり返ります。
こちらの写真図鑑です。
「土偶を読む図鑑」
竹倉史人 作
私も、そこまで興味なかったのです。
でも、ところがどっこい、この図鑑にめぐり合い、開いてみたら、そこには今まで考えられてこなかった(教わってこなかった)壮大な大発見がありました。「ええええ!!そうだったの!!!」本当にびっくりしました。
どこの博物館にいっても、土偶について「妊婦や女性をかたどったもので・・」と深く推測されていない表現でまとめられています。
有名は遮光器土偶については、昔に北方民族がつけていた雪用のゴーグルだとか、人間離れしているので何かの空想上の生き物を考えたとか・・そんな説ばかりでした。
作者の推測は、誰もが「そうかも!それにそっくり!納得できる!」というものなのです。もちろん縄文時代の人に答えを聞くすべもなく、誰も正解はわからないかもしれないけど、この推測はとてもシンプルで、すとんと納得できるものなのです。
なんで今までの学者さんたちは、この推測にいたらなかったのだろう!昔から、「こうなんだ!」っていう刷り込みが邪魔して、竹倉さんのような発想が生まれなかったのかもしれません。
作者の竹倉史人さんとは・・・1976年東京都生まれ、人類学者。慶応義塾大学法学部、武蔵野美術大学映像学科を中退後東京大学文学部宗教学・宗教史学科を卒業東京工業大学大学院社会理工学研究科価値システム専攻博士課程満了退学独立研究者として執筆・講演・大学講師などの活動を行っている世界各地の神話、儀礼、考古遺物の分析を通して数万年に及ぶ人類の精神史を研究中著書に「土偶を読むー30年間解かれなかった縄文神話の謎」(晶文社、第43回サントリー学芸賞・第24回みうらじゅん賞)「輪廻転生ー<私>をつなぐ生まれ変わりの物語」など(土偶を読む図鑑より、抜粋)
私たち家族はこの図鑑をきっかけに土偶に興味をもち、行ける範囲でいろいろな博物館に土偶を見にいきました。
やっぱり見れば見るほど、作者の竹倉さんの推測は、ばっちりなのでは!!と感じるのです。
幅広い知識、造詣、こり固まった発想にとらわれなかった竹倉さんだからこそ、推測できた謎。
さあ、あなたもぜひ、不思議な土偶の世界の扉を開いてみてください。読みやすい説明つきの図鑑なので、お子様から大人まで楽しめる本です。