絵本「もうふちゃん」
くさかみなこ作 よしむらめぐ絵
あらすじ
もうふちゃんは、ちーちゃんのお気に入り。いつも寝るときいっしょです。これがないとちーちゃんは眠れません。ある、風の強い日、お洗濯されたもうふちゃんは風に飛ばされてしまいました。
もうふちゃんがいなくなってしまったのです。町から森の中にとばされたもうふちゃん、ちゃんとちーちゃんの元に帰れるのでしょうか?
森の中でいろいろな動物に出会い、もうふちゃんが引き止められます。もうふちゃん、どうする?
おすすめポイント
・やさしい色彩とストーリーに心いやされる
・いつもそばにいてくれたもうふちゃんが無事に帰れるかドキドキ
・ものを大事にする気持ちがあふれてくる絵本
このもうふちゃんの物語はやさしい気持ちであふれています。日々、いろいろ精神的に疲れている大人にもじーんとくるお話です。こまったら助けてあげたいっていうシンプルな、損得勘定のない気持ちを忘れてしまっていました。
人物や動物の表情も愛くるしく、すぐに物語に引き込まれていきます。小さいころに大事にしていたものは誰でもあるけど、きっと忘れてしまう。
でもその大事にしていたものが心の支えになって、大人になった今もどこか片隅に残っている気がします。普段はすっかり忘れているけど、どこかに残っている。
そんな気持ちを思い出させてくれる絵本は子どもも大人も、一緒に感動できます。
絵の担当のよしむらめぐさんは・・・
大阪府生まれ、元美術教員
ゆうゆう絵本通信講座で絵本づくりを学ぶ
「まめざらちゃん」第七回MOE創作絵本グランプリ受賞
その他作品に「角野栄子のアコちゃん絵本ねこになっちゃった」
挿絵「9分読み切り妖怪奇談 今昔百鬼夜行」
ぜひ、夜の絵本タイムに開いてみてくださいね。