「あかり」林木林 絵:岡田千晶
あかり 文:林 木林 絵:岡田千晶
あらすじ
「うまれて はじめて てらしたのは、うまれて まもない あかちゃんと、しあわせそうに わらっている かぞく。 オレンジいろの 小さな火が、くらいへやを いっしょうけんめい あかるくします」(本文より)
一本のろうそくが、赤ちゃんの成長を見守ります。
赤ちゃんがどんどん成長していく一方、ろうそくは少しずつ減っていきます。
それでもあたたかなともしびを女の子に、家族に与え続けます。
優しく照らし出す、ある家族の、女の子の物語。楽しいときも、幸せを感じるとときも、悲しくて泣きたい夜も、いつもいつもそばでそっと照らしてくれた、ろうそく。
だんだんろうそくは使われなくなってしまいます。
一本のろうそくが 優しく照らし出す一人の女の子の物語。
それはきっとあなたでもあるのです。人は刻一刻と命をもやしています。
過ぎ去っていく幸福な時間。もう戻れないからこそ、大切なのです。
日々、仕事と育児に奮闘していると忘れてしまうこと。
赤ちゃんからどんどん成長していく様はまるで自分の子供を見ているようで泣いてしまいます。成長するということは嬉しくもあり切なくもあり・・・。
・一本のろうそくが優しく照らし出す雰囲気に映画をみているよう
・女の子の成長と、自分自身、そして我が子が重なり泣ける
・優しい絵の描写に心がときほぐされる
山口県生まれ
「うにまる」というペンネームで詩の投稿を始め、ユリイカ新鋭詩人、抒情文芸最優秀賞、サンリオ詩とメルヘン特別賞などを受賞
2004年詩のボクシング全国大会優勝
2005年防府市市民栄光賞受賞
2006年詩と思想新人賞受賞
2007年に第1詩集『植星鉢(ぷらねたぷらんた)』出版
2019年に『ひだまり』で第66回産経児童出版文化賞産経新聞社賞当
大阪府生まれ
セツ・モードセミナー卒
絵本作家・イラストレーター
ボローニャ国際絵本原画展2010ほかの入選、入賞歴がある
絵本作品に『うさぎくんとはるちゃん』『だいすきのしるし』
『ぽっつんとととは あめのおと』
『ちいさいわたし』『もうすぐもうすぐ』
『あそびたいものよっといで』
童話の挿絵に『ラッキーセブン』
『ムカシのちょっといい未来─ユウレイ通り商店街1』『ダンス・ダンス!─ユウレイ通り商店街2』など多数
夜、眠る前に、親子で、一人で開いてほしい絵本。
誰でも、この絵本に心を打たれるでしょう。そんな時間も必要です。