「おじいちゃんがおばけになったわけ」を開こう
題名から気になる、感動する絵本が見つかりました。
きっと子供も大人もこの絵本の最後には、心がいっぱいになるでしょう。
おじいちゃんがおばけになったわけ
キム・フォップス・オーカソン文
エヴァ・エリクソン絵
大好きなおじいちゃんが突然、死んでしまった。
孫のエリックはたくさん泣いていた。「死んじゃう」ってどういうことがわからない。
おじいちゃんがいなくなったのがとてもさびしい。でも、毎晩おじいちゃんがひょっこりエリックの部屋に遊びに来るようになった。
おじちゃんも死んだはずなのに、おばけになっていることが、よくわからない。
本で調べたら、この世にわすれものがあるとおばけになるらしい。おじいちゃんは自分のわすれものがわからない。
でもエリックと再び夜、過ごすのがとても楽しい。人生でいろんなことを思い出す。
初めて自転車をもらったこと、初めておばあさんとキスしたこと。子供がおしっこをちびって服がぬれたこと。猫を飼っていて、せっかくの新しい車がくさくなったこと。
そして、大事な孫とのかけがえのない思い出。
おじいちゃんは思い出した、忘れ物を・・・
・心をいやすようなやさしい色彩の絵がすてき
・きっと誰にでもくる別れをテーマだが、あたたかい気持ちになれる
★作者のキム・フォップス・オーカソン氏は・・・
1958年デンマーク生まれ
子どもにかかわる職業を経験したのち、作家、漫画家、イラストレーターとして注目される。
デンマークでは現在映画の脚本家として活躍中
この絵本は日本以外に8か国語に翻訳され、好評である。
★画家のエヴァ・エリクソン氏とは・・
1949年スウェーデン生まれ。
日本でも人気のイラストレーター、絵本作家
「パパが宇宙をみせてくれた」
「みどりの谷のネズミしょうぼうたい」
「ちいさないえがありました」など
きっと誰しもが経験するであろう切ない別れ。
突然死んでしまったおじいちゃんが毎晩きてくれるエリック、おじいちゃんがとても愛していたのでしょう。
おじいちゃんがエリックに伝えた言葉に、エリックは勇気づけられて、普段の生活にもどることができます。
みんながみんなおばけになって、会いに来てくれるわけじゃないかもしれないけど・・きっとおじいちゃんと同じ気持ちだと思うのです。
悲しいけど、こころをいやす不思議な物語。ぜひ、開いてみてください。
