お月さんのシャーベット
あらすじ
とても寝苦しい暑い夜、あるアパートでは みんなクーラーやせんぷうきをつけて過ごしていた。ふと、ぽとぽと・・何の音?
その音にきづいた、しっかりものの、おおかみのおばあちゃん。お月さまが暑さでとけちゃった!お月様のしずくの音だった・・・
「あれまあ、えらいこっちゃ」
・ページを開くのがワクワク、唯一無二の世界へ引き込まれる
・人形、背景すべて手作りの圧倒的な芸術作品
・ほのぼのとしたストーリーに心いやされる
待ってました、ペク・ヒナさんの新作です。
本物のようで違う、ミニチュアの世界に入り込み、そこに生活する動物たちの息づかいまで感じる風景。ここまで作りこめるって、本当にびっくりします。
どこかにありそうな、日常に作者のペク・ヒナさんの心がそそぎきまれ、あたたかい世界を作り出しています。
絵本作家
自称「人形いたずら作家」
1971年、 ソウル生まれ
韓国の梨花女子大学卒業後、 カリフォルニア芸術大学でアニメーションを専攻
人形制作、 緻密なセット作り、 撮影までをすべて自分でこなす。圧倒的な唯一無二の世界を作り出している。
韓国でもっとも注目される絵本作家
2020アストリッド・リンドグレーン記念文学賞
絵本「あめだま」にて第24回日本絵本賞の翻訳絵本賞と読者賞をダブル受賞
「あめだま」という不思議なアメの物語の絵本から、ずっととりこになっています。
ペク・ヒナさんの作る世界と物語はどれもあたたかいのです。
世界のどこかで、ささやかに一生懸命いきている描写がとても上手で共感するからでしょうか。そしてなつかしい気持ちになります。
大人も子供もふしぎと心がいやされるのです。
今までこんな世界観の絵本に出会ったことがなかったので、この絵本を知ってから、さらに絵本が好きになりました。